胃酸中和剤としてのアルギニン
一般的に比較的安全性高く
かつスーパーなどでも
簡単に手に入る胃酸中和剤として
重曹(炭酸水素ナトリウム)がある
ストレスなどによる胃酸過多で
気分が悪くなる時に重曹を飲むと
結構スッキリしたりする
ただ重曹には
ナトリウムが27%
(食塩相当で70%位らしい)
含まれているようで
飲みすぎると塩分過多になる
リスクがある
https://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/all/di/digital/201208/526265.html
この塩分過多リスクを
解消できるかもしれないのが
アルギニンだ
重曹のPHが8.5なのに対し
アルギニンのPHは11.4
https://www.agc-chemicals.com/jp/ja/products/detail/index.html?pCode=JP-JA-C010
https://www.merckmillipore.com/JP/ja/product/L-Arginine,MDA_CHEM-101542
PHだけで判断するなら
アルギニンの方が重曹よりも
中和性能は高い
おまけにアルギニンは
純粋なアミノ酸なので
塩分過多リスクがない
この点から
最近私は運動前などに
アルギニンを飲むようにしてる
負荷高めの運動をすると
気持ち悪くなる経験は誰にも
あると思う
アルギニンを飲んでおくと
胃酸が中和されるので
高負荷運動時の
気持ち悪さが緩和される
PH11の強アルカリ性なので
慣れないうちは
雑草のような強烈な味がするが
2-3回も飲んでれば慣れる
オススメの飲み方としては
運動前にぶどう糖
(もしくはパラチノース)20-30gと
アルギニン2g程を水に溶かして飲む
>アメリカスポーツ医学会のガイドラインによると、「疲労を防ぐために、1時間あたり30~60g の糖質摂取が望ましい」とされています
https://www.otsuka.co.jp/nutraceutical/about/nutrition/sports-nutrition/essential-nutrients/carbohydrates.html
これで高負荷運動時の
気持ち悪さが
かなり軽減されるはず
巷の筋トレ界隈では
グルタミンビルダー飲み
なるものがあるらしいが
グルタミンなどアルギニンに
比べれば大した味ではない
これからの真の漢は
アルギニン直飲みだ
補足1:
重曹には胃酸と反応して
二酸化炭素を発生させる
機能がある
逆流動性食道炎などには
アルギニンよりも
重曹のほうが効くかもしれない
(二酸化炭素で食道から
胃上部の空間を埋められるから)
ただし胃粘膜は二酸化炭素に
反応して胃酸分泌を促すよう
>発生したCO2により胃粘膜を刺激して二次的に胃液分泌を促す
https://pins.japic.or.jp/pdf/newPINS/00010247.pdf
補足2:
アルギニンには重曹と違い
塩分過多のリスクは無いものの
PH11の強アルカリ性なので
過剰摂取で代謝性アルカローシス
に陥る可能性はある
が、アルギニン過剰摂取による
アルカローシスというのはあまり
聞いたことがないので
あまり気にしなくても
いいのかもしれない
ちなみに
アルギニンのLD50(半数致死量)は
体重60kgの人で306gらしい
https://www.merckmillipore.com/JP/ja/product/L-Arginine,MDA_CHEM-101542#
補足3:
アルギニンは強アルカリ性なので
胃酸が十分に分泌されないと
胃壁ちょびっと溶かす可能性あり
(石鹸で手を洗う時みたいな感じ
試しにアルギニンで手を洗って
みたが相当ぬるぬるしたので
アルギニンは非常時の
粉石鹸代わりにもなるもしれない
すごいねアルギニン...)
一酸化窒素(NO)による
血管拡張作用を期待して
アルギニンを飲むのであれば
クエン酸などで予め中和するのも
ありだがその場合は
胃酸中和剤としての機能は消える
アルギニンの胃酸中和機能は
寝起きなどの胃が空っぽの時に
水と一緒にアルギニンを飲んで
リバースしてみれば分かる
アルギニン2g程度でも
見事に胃酸の酸っぱさが消失する
投稿日:2022年09月13日